Quantcast
Channel: 海千山千ぷらす1 (本舗) @ Photo.
Viewing all articles
Browse latest Browse all 20

’2011 夏 北海道Pキャン登山隊道中記 (前編:どっぷし停滞!の巻)

$
0
0
えぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ~~~~~~~~~~~~、、、、、、、、、、、、長らくのご無沙汰でございました。
気が付けば実に1年と2ヶ月も、ほったらかし状態にしておりましたが、クモの巣ハチの巣払いのけ、やっとこすっとこネタを上げる運びとなりやんした。 (アセアセ)

まぁ~、、、しかしナンですよ。 世の中この一年チョイのウチにイロイロと事件も起きれば便利ツールも発達するわで、私の方も、ど~でもよい様なブツクサ事は Twitter への投稿が中心となってしまいまして、投稿ネタは数々あるものの、ブログへの長記事投稿というのがサッパリな状態になってしまいました。   仕事のせいだとか、プライベートが忙しいだとか言い訳は数々かれど、要はメンドくっさでヤル気が失せたというのが正直なところでございます。

まっ、何はともあれ、これが気ままな再開となりますことを了解して下さればと思いやす。
それでは、本ネタに移って参りましょう。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
2011年8月13日(土) 天候:曇り時々晴れ
今年のお盆の夏休み。   去年辺りから、そろそろ北海道の山に行ってみるべや!!みたいな話が、カミさんとの会話の中で多く交わされた。   実はこのワタシ、学生時代のバイクツーリングもひっくるめて、北海道には相応な日数と回数は行っているのでありますが、北海道の山に登ったことは一度もない。   せぇ~ぜぇ~、、、函館山の夜景を見に行ったことがあるくらいか??【それは登山ではないね】   んな訳で、ワタシも山ノボリャ~の端くれ、一度も登った事がないなら、いっちょ行ってみるべーかとスンナリ実行に移す事にあいなった訳です。

因みに今回の北海道山旅行脚は、我々夫婦の他にもう一人参加者が居りますた。   カミさんの属するハイク倶楽部の方で、同じ西荻住民のご婦人、ハンドルネーム:Bオーさん である。   お住まいが同じ駅界隈で且つ日頃は、高級ヨ~ロッパ車の あうじー号 を足として、カミさん共々あちこちの山に遠征されているだけあって、今回も同じ夏期休暇のタイミングで北海道に行くという事だったので、ならば車2台を上手く使って、周遊&縦走をしませうかとの目論見で、同行をお願いした次第であります。

そして時は2011年8月13日の土曜日。
我々は渋滞迂回策の為、前日12日金曜日の夜中に出発しまして、関越道をひた走り、途中PAで仮眠を取りつつ、翌朝には無事に新潟のフェリーターミナルに着いたのでありました。

新潟港の新日本海フェリーターミナルには、夏休みもあってか、家族連れが大勢おりました。   後ろに見えるのが今回乗り込む 大型フェリー:らいらっく である。


午前10時30分、定刻通りフェリーは新潟港を後にしまして、一路、小樽へと向けて出発しました。


前振りネタで何度か書きましたが、この新潟航路を使って北海道(小樽)に向かうのは今回が2度目。   今から23年ほど前の学生時代に愛車DT200Rを駆って、お初の北海道ツーリングに出撃して以来である。   もっとも、あの時は新潟港からではなく、直江津港からの便だったので、東京からはもちっと近い距離でしたが。

今回、驚いた  のはフェリーの装備があの当時とは比べ物にならんくらい充実していたこと。   お風呂はサウナ付の展望風呂に変わっていたし、船内くつろぎ用のサロン席はあるし、海洋上とはいえ携帯電話も館内で終日使えたしで、この辺りは時代の進歩を感じるところでおました。

で、出航してしまえば後は風呂に入る以外はヤルこたぁぁ~~~ひとつ。   特に今回のご同行者さん達は、山も猛者だがおちゃけ の方もワシなんぞは出る幕がないくらいの猛者さん達である。    下男と化したワタシは、肴の準備にせわしなく、強者の二人は早速の宴会モード。


当然ながら、こちらも負けてなるものか と、性根入れて呑みだすものの、とても強者に勝てる訳もなく、前日の睡眠不足と相まって、午後1時過ぎには敢え無く撃沈..没。

このヒト達、ホントに元気で羨ましいやらなんとやら..。    因みにこの強者の宴は、旅の道中もずぅぅぅぅ~~~~~っと続けられたのは言うまでもない。


***************************************

2011年8月14日(日) 天候:曇り後、雨&雷雨
とまぁ~、、、かくして宴会の初日は無事に過ぎ去って、明くる日の早朝午前4時、フェリーは無事に新潟港に着岸したのでありました。

しかしながら、乗船中の話題で最も気になっていたお天気模様が、本日、日曜日を境にしばらくは下降路線  である事が分かっておりました故、のっけから登山の予定を変更せにゃアカン状況に立たされておったのでありました。

下船後、ガソリンなんぞを補給しつつ近くのコンビニで作戦会議。   予報では日曜日の午後から雨 が降り出す模様との事で、上陸第一発目の 羊蹄山 の登山は見送って、今回のメインターゲットである大雪山塊縦走に備えて、早めに十勝方面に移動することとした。

と、その前に腹ごしらえ が先である。   当て込んでいた、小樽の朝市が本日は日曜日でお休み故、買出しも兼ねて観光地ではありますが札幌の 二条市場 に行くことにした。

女性人が晩飯用の買出しに行ってる間に、ワシはしっかり裏通りの ”らしい飯屋” で朝飯 を食うことに。    んでもって入ったのはこのお店。


場所柄、店内には観光客がソレナリに。   壁には ”北海道名物” と称した、ウニ、イクラ、ホッケ、サケ等のメニューが所狭しと貼ってある。   ここは逸る気持ちをぐっと堪え、ウニ・イクラは晩飯までの我慢と、名物の時ジャケ定食を注文。   20分程待たされて出てきた定食をペロリと平らげ【写真撮り忘れた】、外でお待ちの買出し部隊に合流してそそくさと道央道に乗って、一路本日のPキャンポイントである十勝岳温泉を目指します。

時刻は午前10時過ぎ頃からポツポツと雨が降り出し、十勝岳温泉 湯元凌雲閣 に着いた頃には雷交じりの横殴りの暴風雨  になっておりました..。

この湯元凌雲閣の直ぐ上にある、十勝岳登山道駐車場にPキャンポイントを決めた我々は、残す行動は二つと定めてそそくさと行動を開始。   先ずは温泉である。   本日は残念な悪天候ながら、この湯元凌雲閣の露天風呂からは、晴れていれば壮大な 十勝岳 の全容が拝めるらしいのであった。

※湯元凌雲閣の露天風呂からの絶景は、こちらの動画を参照して下され。


   
1時間ほどゆっくりと温泉に浸かった後は、二つ目のミッション。  待ってましたぁ~  の宴会タイムであ~る。   朝の二条市場で買ってきた、奥尻島産の 生ウニ と イクラ をメインに、今日も絶好調~ とばかりに宴が始まるのでありました。

新鮮プリプリな食感の生ウニにご満悦な様子のBオーさん。


ひとしきり呑んで食った後の〆は、コレまた二条市場で買ってきたトウモロコシ。   当然、生を買ってきて、現地で茹でた熱々品でありんす。


外は相変わらずの稲光ピカピカ の暴風雨 ですが、エブリィ号の中は快適そのもの。   明日からの天気の動向と予定を思案しながら、上陸初日の夜は更けていったのであります。

***************************************

2011年8月15日(月) 天候:曇り後、雨
明くる朝、一応雨は上がっていたが、やはり天気予報は終日雨との予報を伝えている。   本日からは、Bオーさんと一旦別行動となり、我々は大雪山旭岳にピストンで登ってそのまま夜までにトムラウシ温泉まで移動する予定でいた。   Bオーさんは、十勝岳をピストンで登った後、雌阿寒岳方面に移動するとの事。   お互いの無事と再会日時を確認した後、行動開始。   我々は一路、旭岳ロープウェイを目指す。   

50分程で到着した旭岳ロープウェイ駐車場は、この天気のせいでか??? 閑散とした状態で観光客もまばら。   オマケに肝心の旭岳は完全に濃いガスの中。


ロープウェイ乗り場の担当者に聞くと、旭岳山頂は現在、濃いガスと霧雨の為、視界はほぼゼロ。   遭難防止の為、山頂までの登山は推奨していないとの弁。   カミさんと思案した結果、ここで断念するのはナンとも気が滅入るが 、このまま強行してもガスの中の無展望登山になるだけだということで、今回の旭岳ピストンは断念..。   再度の旭岳~トムラウシまでの縦走を来年計画しようということで、今回は撤退することとした。

とはいえ、万一の天候回復も視野に入れ、本日はトムラウシ温泉まで移動することにした。

単なる移動だけでは退屈なので、せっかくだからと時折は砂利ダートの道道なんぞを楽しみつつも観光地の富良野を迂回してトムラウシ温泉を目指します。


富良野の観光国道から一歩外れれば、そこにはローカルな景色と静寂が待っております。   時が止まってしまった様な錯覚を感じつつも、道道をまっしぐらに突き進む。


途中、トイレタイムで寄った富良野の外れ、麗郷の某所でオモロイものを発見してしもた。


同じ観光地でも、サスガにこんな奥地までは観光バスで乗り付ける連中は居ないのか、はたまた、タマタマその日が空いていただけなのかは定かではないですが、トイレ をお借りしたのみで、我々もそそくさと先を急ぐ。

おっとその前に、トムラウシ方面に向かう前に、本日の晩飯食材を調達しに途中、街にあったスーパーへと立ち寄った。

今宵の晩餐はジギスカン故に、やっぱりこのローカル・ジンカンプレートが必要でしょう。


とってもリーズナブルな価格なので、土産にもう一枚買ってしまったのは黙っておこう。


首尾よく食材と酒を購入出来た我々は、後はガソリンを補給して一路奥地のトムラウシ温泉へとまっしぐら。   予想以上に短かった、道道716号線のダートに意外感を覚えつつも、午後3時前に トムラウシ温泉 東大雪荘 に到着した。


近くの噴泉塔からは源泉の噴気が立ち上っている。


此処、東大雪荘の入り口はトムラウシ山の登山口でもある為、入り口近くには無料の駐車場とトイレが併設してある。   我々は駐車場の奥に陣を取ったのであるが、何故か?駐車場にはバッタがいっぱい跳ねていた。   カミさんは、東大雪荘に入浴情報の偵察なんぞをしに行ってしまったしで、コレ幸いに餌になるであろうバッタをひっ捕まえて釣りをする事にした。

せっかくの北海道である。   釣果はともかく、ともあれ一度は竿を出してみたものなのだ。   持参した渓流竿を出して仕掛けをセットしていたところで、待ってました とばかりに鉛色の空から激しい雨 が落ちてきた..。     当然ながら釣りが出来る状況ではなく、早々に釣竿を仕舞って退散~。

目の前を流れる綺麗な清流は、あっという間にご覧の通りの濁流と化してしまった..。


落胆も激しく、はぁ~と・ブロークン なワタシは気分転換に東大雪荘の風呂 へ..。

そんでもって、風呂から出てきたあとは、駐車場の片隅を陣取って、半ば怒りのジンカン焼肉大会で、冷えたビール とワイン と共に、怒りに燃える食欲を満たしていったのでありました。


***************************************

2011年8月16日(火) 天候:終日雨
夜半から激しくなった雨は翌朝も降り止まず、本日のトムラウシ山ピストンも、もはや絶望的な状況であった..。    天気予報では、今日いっぱいは雨が降り続き、明日から回復に向かうという。   こんな山奥でも国民宿舎がある恩恵でか? 携帯 の電波はバリⅢでアンテナが立っていたので、Bオーさんに連絡を取ると、あちらも悪天候で停滞中との事なので、本日は一旦、道の駅しほろ(温泉付道の駅)に合流して温泉宴会をやって、【 また宴会かいっ 】 明日の状況を見ながらニセコ方面に下る事にした。

雨のトムラウシ温泉 を後にした我々は、進路を士幌に向けて長い道道を延々と引き返すのであった。

途中、ヌプントムラウシ方面の分岐があったので、ちょっくら写真 だけでも撮っておいた。


傍らにあった標識には、途中の土砂崩落でヌプントムラウシ温泉 までは行けないことが書かれていた。


そして舞台はイキナリワープしまして、道の駅しほろ温泉 の駐車場でおます。   午前11時頃に無事にBオーさんと合流した我々は、先ずは買出しへ。   界隈にはロクに店もないので、士幌の街中へと買出しに行く。   1時間ほどで戻ってくると、我々と同じ様に連日の雨で行き場を無くしたファミリーキャンパーが相応に集まっていた。   しかしながら皆さん、なるべく目立たない様に駐車場の端を陣取り、慎ましやかに車内で静かに食事を作っていらっしゃる。   内地で良く見かける様な、駐車場にでっかいタープを張って、テーブルを出してラジカセをガン!ガン!鳴らしてる みたいな不心得者は皆無であった。

我々も駐車場の端を陣取って、まっこと慎ましやかに宴を開かせて頂く事にいたしやしょう。

何時の間にか、”元祖まかないクン” の不名誉な称号を与えられたワタシは、雨がチョボチョボ降る中、傘を差して昨日に引き続きお外でジンカンを焼くのであった。   なんだかなぁ~...。 


ジンカンの後は、初日の札幌二条市場で買って大事にとっておいた、大ホッケの開きである。   いやはや、このサイズの脂が乗ったホッケの干物が一匹400円程度で買えるのだからオドロキ。   ホッケ好きには堪らないのである。


当然ながら、全長50cm近くあるこんなバカでっかいホッケを一回で焼ける訳もなく、ハサミで適当な大きさに切って、じっくりと焼いて頂きました。


Bオーさんとは、たった一日の別行動ではありましたが、やはりあちら雌阿寒方面も昨夜から断続的な雨モードで、しばらく待機するしか術はないとの事であった。   その後、道の駅の温泉 に入った後、ラジオで天気予報を聞くと、札幌・ニセコ方面は、午後から急速に天候回復するとの情報であった。   我々はそれを信じて、起き抜け一番でここからの距離約340Km先の、ニセコアンヌプリ目指して西進することにした。   Bオーさんは同じく朝一番で再度雌阿寒岳にチャレンジして、その後、羊蹄山の麓の道の駅で我々と合流することに相成った。

翌朝の早出に備えて早めに就寝したのであるが、何故かその日に限って、2センチほど空けた窓から侵入したと思しき、数匹の薮蚊の猛攻にあって、夜中まで蚊共とドンパチやらかしていたのであった,,。

***************************************

2011年8月17日(水) 天候:雨後、晴れ
そして翌朝。   午前5時前に起床したが、相変わらず小雨 が降っている状態であった。   しかしながら今日は既に上陸して4日目であ る。   お天気様には逆らえないことは重々承知であったが、サスガに此処まで停滞するとは夢にも思わなかった。   そろそろカラダを動かさないと、二人揃ってブタさん になり兼ねない状況であるからして、今日は天気予報を信じて、一路ニセコを目指すのだ。

Bオーさんは、既に30分ほど前に出発した様だ。   我々もお茶だけ飲んで、ドタマを覚醒したならば、ちゃっちゃと先を急ぐのだ。

雨の士幌を後にした我々は、R38からR274へと進み、ガスガスの日勝峠を越えてズンズンと西進し、夕張ICから道東道に乗って千歳東ICとワープし、今度はR337で千歳の市内を横切って道道16号経由で支笏湖へと躍り出た。   ちょいと休憩した後は、雨雲を振り切る様に西進し、R276を真っ直ぐ進んでやっとこさっとこ、ニセコの町へと辿り着いた。

ちょいとガスは多いものの、何とか雨雲を振り切って、ニセコアンヌプリの駐車場に着いたのは、午前10時50分であった。   駐車場の正面に見えているのは、イワオヌプリ だす。


こちらが本日登る ニセコアンヌプリ である。 標高は1308m。   高曇りではありますが、何とか雨雲は振り切った様である。


駐車場脇の登山口には、デカデカと標識があるので、迷うことは無いでしょう。


両脇にチシマザサの茂る登山道を進んで行くと、前方に双耳峰の ニトヌプリ が見えて参りました。


北海道に上陸4日目にして、やっとこ登れる山である。   静かな登山道を、一歩一歩確かめる様に登って行きます。


歩き出して1時間20分程で、大展望の待つ山頂が見えて来ました。


そして無事に山頂に到着~ 



支笏湖方面は少々雲が多いですが、札幌方面に雲は無く久々の青空が広がっておりまして 、真正面の羊蹄山もその全容を見せてくれました。


ひとしきり展望を楽しんだあとは、下山して登山口のホントに真正面にある、 五色温泉 に向かいます。   此処の温泉は噂にたがわずで、ニセコアンヌプリを真正面に望む展望風呂が有り、泉質も白濁硫黄泉でナカナカのものでした。

温泉裏には、この様な源泉が湧き出しているところがありまして、皆ここで足湯を楽しんでおりました。


さて、ひとしきり温泉を楽しんだあとは、明日の羊蹄山登山に備えて、道の駅ニセコビュープラザ に移動である。   本日、此処でBオーさんと再度落ち合う予定なのだ。

途中のスーパーで本日の晩飯の買出しをした後、セイコマに寄ってワインなんぞを買い足していたところで、偶然通りかかったBオーさんと再会。   そのまま道の駅にGO と相成った。

夕暮れが迫る、道の駅ニセコビュープラザの後方には、久々に全容を現した 羊蹄山 が静かに鎮座しているのでありました。



【 => 後編に続く..。 】


Viewing all articles
Browse latest Browse all 20

Trending Articles